看護師の仕事は、女性であっても男性であってもそこまで差はない。しかし、男性看護師だからこその活躍の仕方があるのも事実だ。
特に男性看護師が期待されることの多い仕事は、力や体力、腕力が求められる仕事、医療機器を使用することが多い仕事などが挙げられる。
そういった側面の強い領域として、精神科・介護施設・リハビリテーション科・救急救命・整形外科・呼吸器科・手術室などがあり、これらの領域では男性看護師の需要は高い傾向にある。
精神科では、比較的症状が重い患者が入院する閉鎖病棟にて、暴れる患者をなだめる役割を担当することがある。
就職や転職の際には、これらの科に絞って活動することで採用が有利に働くかもしれない。
また、介護施設で働く場合にも、男性看護師の需要はある。介護施設での看護師の仕事は、高齢者の健康管理や服薬管理が基本的な業務だ。
しかし、ベッドから車椅子への移乗や入浴時の介助など、場合によって力仕事をすることも多いのである。
さらに、呼吸器科や手術室など、医療機器の使用が特に求められる現場でも、男性看護師が活躍する場合が多い。
男性看護師は男性だからこそ、男性の患者さんを理解してあげやすいという特徴もあるのだ。女性看護師に相談しにくいことでも、男性看護師になら相談しやすいという男性の患者さんもいるほどである。
また、小児看護においては、患者さんの父性的な役割も期待できるだろう。
看護師は、男女によってあまり仕事内容の差はないが、やはり男性看護師だからこそ活躍できることもあるようだ。